診療放射線技師の仕事
診療放射線技師は、放射線や超音波、磁気などを利用して人体の構造や機能に関する様々な情報の画像化を行ったり、コンピュータによる画像の処理を行います。医師や各分野の専門家が連携して、一人の患者様の治療にあたるチーム医療の時代が到来し、医療スタッフの存在が大きくクローズアップされています。放射線利用や画像診断のエキスパートとして、診療放射線技師は病院や診療所に無くてはならない存在となっています。
人にやさしい放射線治療
日本人の死亡原因の第1位である「がん」は、早期発見、早期治療により今や「不治の病」ではなくなりました。手術による「外科的な治療」や、全身に影響する「抗がん剤」に比べて、患部のみを選択的に治療でき、身体に傷をつけず、臓器を切除しない「放射線治療」は、ひとに優しい治療法といえます。粒子線による治療等、精度の高い治療方法等の開発に伴い、放射線による治療成績は飛躍的に向上しています。放射線による「がん治療」は、欧米並みに増加する見込みです。放射線治療件数の増加に伴い、放射線治療施設の増加、担当する診療放射線技師の需要も見込まれる職域です。